ポンマライ 8コース 3-4
今回は生花の蘭を材料にしてポンマライを作ります。蘭の花は入手しやすいデンファレを使います。日本でも紫のデンファレはスーパーなどの花コーナーでお手頃な値段で売られていますよね。
今回作るポンマライは2本の直線状の花輪をリボンで繋いだ長いポンマライです。リボンの部分を首にかけて使います。ポンマライにはいくつかの形状があります。首にかけるタイプは結婚披露宴の時に新郎新婦が首からさげたりタイのキックボクシング「ムエタイ」の試合の時に選手に贈呈されたりします。
蘭の花は日本でもお手頃な価格で手に入るデンファレ。
英語ではDendrobium phalaenopsis。
タイ語ではกล้วยไม้สกุลหวาย(クルワイマイスクンワーイ)。
バンコクの花市場では1束(大)70~100バーツで買えます。
今回のポンマライを作るのには1束で充分足りました。
身近で買いやすいイメージのデンファレ。
目にする機会が多いのは定番の赤紫ですよね~。
花市場のデンファレ専門店には赤紫の他に白、黄緑、桜色等々珍しい色の品揃えがありました。
今回私が選んだ色は花の痛みが少なくて新しそうに見えたマゼンダと白のグラデーション色。
今回は花の鮮度を第1に考えて色を決めてしまいました。
本当は黄緑色が良かったんだけどちょっとだけ古い感じがしたので…。ハハハ。汗。
首にかけるタイプのポンマライはタイ語ではพวงมาลัยสองชาย(ポンマライソーンチャーイ)と言います。
「ソーン」の意味は「2つ」で「チャーイ」の意味は「房々」です。
つまりポンマライソーンチャーイは「房々が2つあるポンマライ」という意味で、見た目通りの名前がついています。
ポンマライソーンチャーイはタイでは結婚式で新郎新婦が首に下げます。
日本の新婦👰がブーケを持つ様なものかな~⁈
またボクシングやムエタイの試合で選手が首に下げます。
日本ではボクシングの試合前に選手への花束の贈呈がありますが。
タイでは花束ではなくポンマライを首にかけてあげます。
デンファレの首にかけるポンマライ
材料
1.デンファレ(マゼンダと白のグラデーション色)1束
2.ラックの花(紫)
花市場で流通しているラックの花は白のみですが今回は入手困難な紫色のラックを使ってポンマライを作る事が出来ました。
めちゃくちゃテンション上がりました。
これはホビーホームのニック先生がくださったものでシラチャーの空き地に自生しているラックの木からわざわざ花を摘んで来てくださったのです。
紫のラックの花とっても綺麗です。
ニック先生はすごく優しいです。
とても感謝しています。
道具
1.マーライ針
2.縫い針
3.ミシン糸
4.ビニール糸
5.はさみ✂️
6.カッターナイフ
7.ペンチ
8.フローラルテープ
9.マーイラカン
10.プラスチック萼
11.ワセリン
12.バナナの葉
13.ガーゼ
14.タッパー
15.リボン
ポンマライ本体の作り方
デンファレからペタルという花びらだけを摘み取っておく。
バナナの葉を20mm角に折って花びら受けを作りマーライ針に刺す。
花びらは刺す前に折っておく。
今回の折り方はM字状。
マーライ針にペタルの花びらを刺していく。
1周目は花びらの先端から14mmのところを刺す。花びらは1周につき6枚刺す。
2周目は花びらの先端から18mmのところを刺す。花びらは1周につき6枚刺す。
3周目は花びらの先端から22mmのところを刺す。花びらは1周につき6枚刺す。
4~13周目は花びらの先端から22mmのところを刺す。花びらは1周につき8枚刺す。
14周目は花びらの先端から22mmのところを刺す。花びらは1周につき6枚刺す。
15周目は花びらの先端から18mmのところを刺す。花びらは1周につき6枚刺す。
16周目は花びらの先端から14mmのところを刺す。花びらは1周につき6枚刺す。
ビニール糸の滑りを良くするためにワセリンを薄く塗っておく。
マーライ針の針穴にビニール糸を通して糸の長い方を結んでおく。
マーライ針の先端付近をペンチで挟んで花びらをマーライ針からビニール糸に移す。
これでポンマライ本体は完成。これを2本作る。
房々の作り方
まず最初に房々の先端に付ける花「カー」をデンファレの花びらで作る。
使う花びらはペタル6枚、セパル3枚、リップ3枚。
マーイラカンをカーの芯にする。
ミシン糸でリップ→セパル→ペタルの順で巻いていく。
巻き終わったらミシン糸を切りフローラルテープを巻いてマーイラカンごとカッターナイフで切っておく。
カーは全部で14 個作っておく。
縫い針にビニール糸を通して糸の長い方を玉結びしておく。
先に作っておいたカー→ラックの花の萼→プラスチック萼→ラックの花7つの順番で通しておく。
ラックの花は紫色(大)を最初に通し少しずつ小さくしていく。
房々は片方7本。全部で14本作る。
マーライシークの作り方
ラックの花からめしべだけを摘み取っておく。
マーライ針にラックのめしべを刺していく。
刺し方は半周につき4枚→3枚→4枚→3枚…の繰り返しで60mmの長さになるまで。
同じものを2つ作っておく。
ポンマライ本体2つ・房々2つ・マーライシーク2つ全てのパーツが揃ったら最後にそれぞれを結び合わせリボンで繋いでようやくデンファレの首にかけるポンマライの完成となります。
おまけ写真:花市場の黒猫ちゃん